自費PCR検査の料金の違いって?

現在PCR検査ができる主な場所や手段として、ドラッグストアやインターネットで注文し郵送する自分で検体を採取する方法、街中に設置されているPCRセンター、病院やクリニックで行う方法があります。

値段を比較してみると

・ドラッグストアのキット→3000円〜4000円程度

・民間PCRセンター→3000円〜5000円程度

・クリニック→25000円〜30000円程度 

おおよそこれくらいの差があります。

値段で比べるとクリニックは高いですよね。でもこれには理由があります。

 

ドラッグストアやインターネットで購入し郵送するもなどは、国で認めた診断用の検査用品ではなく、自分で検体を採って自分で検査をします。そのため検査キットも安価に作られており精度が良くないためとても価格が安くなっています。また、医師の介入がないため「高リスク」「低リスク」などアバウトな表現で示されるようです。

PCRセンターも同じように、医師が常駐しているわけではなくおそらく独自のルートで検査をしているためこれもまた精度が確実とはいえず、また医師による診断ではないためもし陽性と結果が出ても結局はクリニックや病院で検査をしないと診断にはならず、価格を安く設定できているようです。

 

クリニックは非常に多くの規則を順守し、複数の機関の承認をとった検査会社に外部委託し検査を行なっています。これらの検査会社には多くの臨床検査技師が常駐し、規則を遵守しダブルチェック、トリプルチェックを行い厳正な管理のもと検査を行なっています。

そのため、クリニックから検査会社への委託費用が一定の水準以上となるため値段が高くなります。また検査料金のみでなく、感染対策のための防護具(ガウン、手袋、帽子、マスク、フェイスシールド、消毒用品など)を多く必要とし、さらに感染症疑いの患者様の診察には通常の倍のスタッフが必要となるため、人件費もかかります。

このような理由からクリニックで行うPCR検査は高価となってしまいます。

 

ほとんどの患者様は理解と納得をして検査を受けていただいていますが、最近自費のPCRの価格に対して「そんなに取られるの?」「なんでそんなに高いの?」「どんな症状なら保険でやってもらえるの?」などのお声を聞くことがあります。

私たちも検査料金が25000円は高いなぁと思います。しかし、実際同じくらいのコストがかかっているため、そこはご理解いただきたいと思いますし、休憩時間も犠牲にして猛暑の中1台1台患者様の車へ行き、外で一生懸命働いてくれているスタッフに悲しい思いはしてほしくないと思います。

状況によっては保険が適応になる場合もありますが、それは医師の診察に基づいて医師が必要と判断した時の場合になりますので、それは患者様側の判断ではできないものとなっております。

また、「濃厚接触者だと検査料金がかからないと聞いた」「陽性なら料金はかからないと聞いた」と思われている方もごく一部いらっしゃるようですが、現在国や保健所が定めたルールでは、濃厚接触者に指定されても保険適応の検査対象にはならないため、検査せず自宅で指定された期間自宅待機を守っていただくか、医療機関にて自費PCR検査を受けていただくかのどちらかになるようです。

また、自費で希望されてPCR検査を受けた結果陽性であったとしても、前記した通り検査に伴う料金は発生しておりもちろんクリニック側に補助があるわけではないため、料金を返金するなどということはありえません。

国や保健所の見解やルールなども都度変更になることもあり、また感染者が増加してSNSや噂などで確かではない情報が錯綜することも容易に想像できます。

そのため、患者様が納得・理解・安心して検査や治療が受けられるように丁寧なインフォームドコンセント(説明と同意)をしていますので、わからないことはお気軽にご相談ください。

 

感染状況が毎日ひどくなり、心身ともに疲れストレスがたまる日々ですね。

まだまだ先が見えなく不安を感じたり、希望が見えなく気持ちが塞ぎがちになってしまいますがまだ先は長いので、日々の中で些細な楽しみや癒しを見つけて一緒にがんばりましょう。

1日1日の積み重ねが確実に未来に繋がっていることだけは確かなことだと思います😊