院長が富士山南東消防本部で講義をしてきました
本日医師会からの依頼で、富士山南東消防本部で三島市の救命士さん方に講義をする機会をいただきました。
簡易的に心臓の動きや心拍数・不整脈をモニタリングするには心電図が必要になりますが、心電図には「モニター心電図」と「12誘導心電図」というものがあります。
現在救急車内では病院まで搬送する間に、心拍数・呼吸数右・不整脈・酸素飽和度を監視するためにモニター心電図を使用しています。医療系のTVドラマなどでベッド横にある横線1本の波形が出ているもの、というとイメージがつきやすいでしょうか。
12誘導心電図というものは、健診や人間ドックで数秒間検査する時に行う心電図のことです。
モニター心電図が1方向からしか心臓を見ることができないのに対し、12誘導心電図は名前の通り12方向から見ることが出来るためより詳しく心臓の状態が判断できるのです。
救急車に12誘導心電図が導入されることで、病院に搬送する前に救命士によって心電図検査ができ、心筋梗塞や狭心症、高度な不整脈など重症な方が病院に着いてから、迅速に診断や治療を受けられる事になり救える命が増えると言うことです。
前半は院長から心臓のしくみ、心電図が表す波形の意味、心電図の見方などの講義、その後グループに分かれ看護師が実際の12誘導心電図の撮り方をレクチャーしました。
皆さん熱心にメモを取ったり質問をしてくださり、三島市の医療を支えてくださる救命士さんの姿がとても心強かったです。
微力ながら救命士の方々や、間接的にも市民の方のお役に立つことが出来たのなら嬉しいです。
このような機会を与えていただいた三島医師会、富士山南東消防の方々、ご協力していただいた日本光電様、ありがとうございました。